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香港新会社法 2014年3月3日から施工


芸術家Jacquet-Lagrezeさんの作品から「Vertical Horizon」
実際の香港の写真です。色んなものがカオスに凝縮されたものが、香港の魅力でしょうか。

本日担当のヒロです。
バタバタと旧正月も明けましたが、今年の香港は温かく、冬服の活躍が、例年以上に短くなっています。湿度が上がり始める春先、体調を不良を訴える方々も多いですので、皆様、お気を付けください。

 

さて、今日の内容は、昨年にも軽く説明をしました香港新会社法の話題です。もう少し細かくご説明をしておいた方がよい内容で、かつこれから香港で会社を設立される方、現在お持ちの方にも関わる重要なことがたくさん含まれていますので、リンク先などもご紹介します。

 

現在の会社法(香港法律第32章)は清算のところだけが残されることになり、会社条例(清算とその他補足)となります。新会社法はなんと900以上の条文から構成されることになり、112もの付属する法律から成る形式です。申告に関しても92種類のフォームが導入されます(下記アウトラインを参照ください)
香港会社登記所の法律アウトライン

 

現在の会社法では、資金の調達方法、株式譲渡や株主責任などから、8種類の会社の創業が可能です。しかし一部機能しない会社、公開会社なのかそうではないのか、等曖昧なところも多く、5種類に分けられることになりました。

 

【新会社法で定義された5種類の会社】
公開株式有限責任会社・私的株式有限責任会社・公開株式無限責任会社・私的株式無限責任会社・非株式保証有限責任会社

 

有限会社とは、会社メンバーの責任が「株」または「保証」の形に制限されます。
その逆の無限会社とは、メンバーの責任が字のごとく無限となるわけですね。

 

「私的」と「公開」の違いについてですが、現在の基準がそのまま使われます。
基準…①株譲渡について制限②株主は50人まで③株/社債の公開募集禁止)
ただし、公開会社の定義についてですが 「私的会社ではない会社」「メンバーの責任が非保証の形で制限される会社」のうちのどちらか一方が追加されます。

 

定款についてですが、現在、香港法人の定款は2種類から成り立っています(Memorandum とArticles)。Memorandum には、設立の目的や資本金の情報など、Articlesには会社規則などが盛り込まれています。新会社法の下では、Memorandum の作成は義務ではなく、Articles of Associationのみとなります。ですので、新会社法により、以前に設立された企業様の中には、Memorandumの中の設立目的などはarticlesの一部と見なされ、Memorandumの中の授権資本と株式の名目価値の条文は、なんと自動的にそのまま廃止されたと見なされます。このあたり注意が必要ですね。

 

非常に細かい項目もあるのですが、詳しくは下記を参照ください。

 

新会社法、法人設立に欠かせない法人口座の設立からお金にまつわるご相談なども承ります。ご相談のある方は、ポールスターまでお問合せください

 

新会社法全文(英語)
主な変更点について(英語)
政府による説明会(動画プレゼン及びパワーポイント資料:英語・中国語)

2014年2月8日