今月の気になる香港経済ニュース【2月】
香港では、今月も引き続き、コロナウィルス感染拡大により、コロナ関係のニュースがほとんどを占めています。3月もこの状況は続きそうです。
今年の情人節は…
2月14日は情人節でした。日付でおわかりでしょうが、バレンタインデーです。
翌日の2月15日は中国情人節の元宵節ということもあり、コロナ禍でなければ、カップルにとって、とても良い日でした(旧暦1月15日が元宵節となります)。
香港のバレンタインと言えば、男性が女性に花束を送り、豪華なディナーとプレゼントの3点セットが当たり前なのですが、今年は、レストラン内での飲食が18時までの規制があり、感染が拡がっている中、外出する人も少なく、盛り上がりに欠けるイベントとなりました。
香港では、花束を女性の職場に送ったりしますが、コロナの影響で、中国からの花の運輸コストも上がっており、花屋の今年の売り上げは例年の半分以下だったようです。
旧正月の利是(お年玉)は、職場では、上司から部下以外に、既婚者から独身者に渡し、バレンタインでは、職場で花を受取り、恋人がいるアピールをするなど、なぜか婚姻状況や恋愛事情を職場でおおっぴらにしている香港です。年齢は非公開なので、聞かないようご注意くださいね。
コロナ禍だからといって、3点セットを無しにできるわけはないでしょうから、代替案を見つけるのに大変だったのではないでしょうか?
スーパーでの買い物もワクチンパスが必要
2月24日より「ワクチンパス」が実施されました。
感染者追跡アプリ「安心出行」の使用箇所に、新たに宗教施設、ショッピングセンター、デパート、スーパーマーケット、市場、美容院、理容院も対象に追加されました。
12歳以上が、対象の施設を利用するには、「安心出行」の使用と少なくとも1回のワクチン接種が必要となります。
これは初期段階で、
第二段階は、4月末開始で、18歳以上は少なくとも2回のワクチン接種が必要となります(12~17歳は、1回のワクチン接種)。
最終段階は、6月末開始で、18歳以上は、2回目のワクチン接種から9か月以上経っている場合、3回のワクチン接種が必要となります。(12~17歳は、1回目のワクチン接種から6ヶ月以上経っている場合は、2回目のワクチン接種が必要)
また、2月15日よりワクチン接種が3歳以上に引き下げとなりました。子供のコロナ感染による重症化や死亡が増えてきていることから、早くワクチンを接種するよう政府は呼び掛けています。
ワクチンを接種しなければ、スーパーに買い物にも行けないという状況になり、ワクチン接種をしていなかった人も、接種せざるを得ない状況になり、1日の平均ワクチン接種人数は8万人を超えています。
香港全住民にコロナ検査実施、防疫対策も4月20日まで延長
3月に香港全住民(約740万人)に対し、コロナ強制検査「全民強制検査」が行わることが発表されました。
香港内に数百の検査センターを設置、毎日の検査数を100万以上にし、住民は出生年で区分され、検査となります。詳しい日程は後日発表となりますが、3月に3回の検査を行い、検査と検査の間は5~7日間で、その間は、毎日自分で検査キットで検査をする必要があります。
学校は、7月と8月の夏休みを繰り上げ、3月と4月が夏休みとなります。休みとなった学校で、コロナ検査、隔離、ワクチン接種場として利用されるようです。
レストランの18時以降飲食禁止は、4月20日まで延長し、18時までも、1テーブル2名までと更に厳しくなりました。バー、ジム、テーマパーク、ナイトクラブ、カラオケ、美容院、理髪店、宗教場所など4月20日まで閉鎖が延長されました。
オーストラリア、カナダ、フランス、インド、パキスタン、ネパール、フィリピン、イギリス、アメリカの9か国からの民間旅客機の香港への乗り入れ停止も4月20日まで延長となります。
4月15日から18日は、イースターホリデイで香港は4連休となりますが、現在の厳しい防疫対策は、イースター明けまで続くことになりました。
2022年2月25日