香港の街中、いたるところにあるHSBCの支店。銀行の数はコンビニよりも多いと揶揄される香港。

12月に入りましたが、まだまだ温かい香港です。本日、代打のヒロです。

『外国籍で英語・中国語で行員とコミュニケーションが取れない方の口座は開設が不可』

HSBCが突然のルール変更を全店に通達の情報です。日本人の方にも人気の海外銀行であるHSBC香港、今まで英語・中国語ができなくても、口座開設ができるということが人気でした。そのため、HSBC香港での日本人での口座開設者の数は数万から数十万といわれています。昨日（2013年12月12日）から、外国籍で、英語あるいは中国語で行員とコミュニケーションが取れない外国人の口座開設は不可、という通知が正式にあった、とのことです。

HSBCは昨年、19億2100万ドル（約198億円）の罰金をアメリカの司法省などに支払うことになりました。この事件、マネーロンダリング（犯罪などで使われたお金を受け入れたり、正しい処置をしなかった）が発端で、その正しい予防が不十分だったということで、HSBCは謝罪をしています。この事件が今回の対応に関係しているといわれています。どういうことかというと、何か問題が起こった場合、行員と会話・意思疎通が取れない場合、怪しいお金を知らずにHSBCが受け入れてしまう可能性があり、もし何がしかの不正の入金に関与している可能性あるとも言い切れない！とのことらしいです。だから、行員とのコミュニケーション能力が必須…ということになったらしいのですが…。

ほとんどの日本人の方のお金は、日本で税金をお支払のあと、どこからのものか証明書の発行をお引出しの際、お客様にお願いをして、ご自身の銀行への依頼も弊社ではしておりました。徹底して書類の準備などを行って、いざ、当日、銀行に行っても店頭でチェックされること数十分、時には1時間以上かかるなど、よほどアメリカでの失敗には懲りている様子。いつもはゆるーい感じですが、この件だけは譲らない！という感じで、全店にしっかりと守らせようと躍起になっているのがよく見えます。それほど、HSBCはこの罰金が痛かったようです。同じように、サービスの質ももう少し高めるようにしてもらいたい、と思うのは私だけではないかと思いますが…。

他の銀行からの情報は、まだありませんが、いくつか追随するところが出てくるかもしれません。すでにHSBC口座をおつくりになられた方は、本当にラッキーです！今のまま、口座を維持管理できるように、注意をを心がけてください。もしHSBCから連絡等があった場合、必ず内容に確認をしてください。要点がわからず、そのままおいてしまうと、問題が出てくるかもしれません。気が付けば、口座が凍結、そして最悪のケース、なくなってしまっていた…なんてことが出てくる…とも言えなくもありません。

もし、HSBC口座の対応などでわからない、ご不明な点があるなどの場合、ポールスターまでご連絡ください。

2013年12月13日