HSBC香港銀行ルールの変更(チャンスを逃すな!)
HSBC香港など香港の銀行のルール変更
水曜日ブログ担当のみっちーです。
お客様からのお問い合わせを非常に多くいただきますHSBC銀行口座の件です。
日本から香港に来られて、そのついでにHSBCなど世界中で使用できる銀行口座を開き、口座の開設をされる方々も非常に多いです。日本の方にしてみれば、銀行=日本国内にある銀行と同じ、というイメージをお持ちの方が多いようですが、ここは香港。
銀行を縛る法律も、日本の法律と異なり、香港の法律であることは当たり前の話です。
なかなか日本の方には理解が難しいかもしれませんが、銀行も、少し日本と違い、ゆるーいところなどもあり、勝手が違うと戸惑われるお客様からのご相談、維持についてどうすればいい、といった内容のご相談を受けることは相変わらず多いです。
香港で銀行を管理するのは、香港金融管理局(Hong Kong Monetary Authority:HKMA)です。
香港の通貨当局で、外為基金、銀行の管理と維持、香港の通貨制の維持などを主な担当業務としています。
少し意外なのですが、香港の金融局の歴史は浅く、1993年に、外匯基金管理局(外国為替基金管理局)と銀行業監理處(銀行管理処)が合併して創設されて、今に至ります。
基本的にあまり市場には介入しない、という香港政府のスタンスをそのまま引きついでいるので、やることもシンプルです。
香港ドルは、USドルとのペック制(注)のため、金融政策などで通貨価格を管理する手段を持ってはいません。
日本の場合、円安などが続くと日銀の介入などで対策に出ますが、香港の場合、アメリカの金融政策がそのまま反映されて、円対ドルの価格のように、香港ドルの価格も同じように動きます。
市場規模が非常に小さい香港、お金を市場に呼び込むために、あまり、難しい規制なども銀行に対して設けてはいません。だからこそ、柔軟で素早く、香港がアジア最大の金融市場の側面でもあるのですが、これが日本のお客さまを混乱させているところではないかと思います。
たとえば…突然、現在起こっている問題ですが…
・HSBC 英語・中国語で行員と会話ができないと口座を開けない(2013年12月~)
・HSBC 口座への現金(日本円、またはその他の通貨になど)入金(高額)には、そのお金の出どころ証明が必ず必要であり、場合によっては、入金を断る。
本当に突然、通達が出されて、口座開設に向かっていた方々から、助けてほしいと連絡があって弊社でも大慌て。
銀行内のルール変更は基本、その銀行内のルールなので、いつやろうが自由です。
日本のように、金融庁の許可を待つなどの処理は、よほどのことでないといりません。
良いこともあるのですが、例えば、CITI BANK香港、2005年にリテール部門として、現地法人化されて、香港内のローカル銀行になりました。
外資だった銀行が、普通の地銀・都市銀になったという感じ。
銀行が増えると競争が増すので、銀行間のカード(通常香港の銀行カードにはクレジット機能付きが多い)の特典争いや手数料が下がって、消費者にはプラスなところもあったりします。
とまあ、日本のみなさまには混乱をきたすこともある、海外口座。
事前に必ずご確認いただくことをおススメいたします。
あ、確認していても、突然変わる場合もありますが、準備は、しずぎても損なことはありません。
口座開設後、HSBC sos クラブで、口座の維持、メンテにお役立てください。
お問い合わせはこちら!
日本人の居住者にとって、香港に銀行口座が開設できなくなる日がまた来てしまうのでしょうか?お金も入金に制限あるとなると折角、分散のためにと考えていたものができない、、、。
こんなことからも、やはり、思い立ったら、すぐ行動。もたもたしていると、チャンスってあっという間に去って行ってしまいます。このような規制を目の当たりにすると、そう思わずにはいられません。
豆知識
金融管理局ができる前までは、実はHSBCが管理局のような仕事を受け持っていたといわれるほど影響力があったんです。たとえば、銀行が倒産した場合、日本などは金融庁などが動き、取り付け騒ぎや、混乱が内容に処理するはずです。しかし、香港では依然、こういった管理をする役所が93年以前はなかったので、はなんとHSBCが買収して、その運営を支えていたそうですよ。
ペック制度
自国通貨レートを経済的に関係の深い大国の通貨と連動させること。主要な基軸通貨である米ドルと連動させる場合、ドルペッグ制とよぶ。ドルペッグ制を採用する国々では、自国への海外資本流入を目的に、金利に関して米ドルよりも高い金利を設定することが多い。
2013年12月11日