香港に次ぐ自由貿易区発足
金曜日のブログ担当ヤスです。
香港に次ぐ自由貿易区発足(発足3日で入居希望900社超)といった話題を取り上げてみます。
香港の大富豪 李嘉誠が警鐘を鳴らした香港の地位を脅かす存在になり得るという自由貿易区が上海に9月29日、正式に発足。「中国(上海)自由貿易試験区(上海自貿区)」発足からわずか3日で900社を超える企業が入居希望が出ているそうです。
広東省深セン市の香港との一体化モデル地区(前海深港現代服務業合作区)では、発足から3年で1,465社(8月20日まで)が入居を決めているが、この部分では上海に軍配でしょうか。
写真は上海の外灘からみた浦東の夜景
今回の上海自由貿易試験区には、ネガティブリストと呼ばれる、外資による投資が禁止、もしくは制限される業界のリストが存在します。現行の国内規制保護の為に試験区でも継承される規制らしきものが存在します。
(リストに載っていないセクターへの投資には許可を得る必要はない。)
中国では初めて、外資100%の銀行が開店することができるようになります。
中国の8行と外銀2行(米シティグループ、シンガポール開発銀行)の合わせて10行は既に試験区に支店を設ける認可を得ている。
試験区内の銀行は金利設定や外国為替取引でこれまでよりも大きな自由が認められるとのことでしたが、詳細はまだ発表されていない。外貨が自由に試験区内に流入すれば、当局は厳しい規制下にある国内経済にこれが流れ込むのを防ぐため、対策が必要となるでしょうね。
どこまでの自由が認められるのでしょうか?
その他これまでに明らかにされたのは、長い間禁止されていたゲーム機の生産、販売の解禁で外国企業は試験区内でゲーム機を製造し、中国全土でこれを販売できるようになる。また病院経営、エンターテインメント事業、船舶管理事業の認可、また中国にはまだない原油先物取引市場の創設も計画されている。
本当に李嘉誠が言うように香港を脅かす存在になるの?
またそこまでにはどれだけの時間を要するんでしょう??
お金の出し入れの自由度など既に成熟している事を考慮すると、当面、海外口座開設は香港に軍配が上がるでしょうが。
写真は香港島の夜景
2013年10月4日