2024年10月16日、カナダ・バンクーバーを拠点にするシンクタンクのフレーザー研究所が発表した「世界経済自由度年次報告書2024年版」において、香港が再び1位に返り咲きました。
この報告書は、世界165カ国・地域を対象に、各国の経済自由度を評価するもので、香港は28年連続で首位をキープしてきましたが、昨年はシンガポールにわずか0.01ポイント差で抜かれ、2位となっていました。

しかし今年は、再び香港が1位を獲得し、シンガポールが2位、スイスが3位にランクインしました。

評価項目と香港の強み

経済自由度の評価は「政府の規模」「法制度と財産権」「通貨の健全性」「国際貿易の自由度」「規制」の5つの分野で行われ、各項目は10点満点で評価されます。香港は、「政府の規模」で45位、「法制度と財産権」で21位といった順位をつけられましたが、「通貨の健全性」では3位、「国際貿易の自由度」と「規制」では見事に1位を獲得しました。これにより、香港は再び世界で最も自由な経済圏としての地位を確立しました。

香港は、企業活動の自由度や貿易の促進において極めて優れた環境を提供しており、これからもアジアの金融・貿易の中心地としての地位を維持し、さらなる発展が期待されます。このランキングは、各国の経済政策やビジネス環境の改善状況を示す指標として、企業の投資判断や国際的な経済戦略の策定において重要な参考となるかと思います。