1. HOME
  2. ブログ
  3. マーケット・経済ニュース
  4. 【香港情報】ステーブルコインにライセンス制導入/進化する香港のタクシー/再び活気づく香港観光
Official Blog

オフィシャルブログ

マーケット・経済ニュース

【香港情報】ステーブルコインにライセンス制導入/進化する香港のタクシー/再び活気づく香港観光

ステーブルコインにライセンス制導入


香港金融管理局(HKMA)のプレスリリースによると、2025年5月21日に香港立法会で「穩定幣條例草案(ステーブルコイン法案)」が可決され、これに伴い、法定通貨連動型ステーブルコインの発行者に対するライセンス制度が導入されることとなりました。

この新制度により、香港でステーブルコインを発行、または香港ドルに連動するステーブルコインを発行するすべての事業者は、HKMAからのライセンス取得が義務付けられます。
この法案は、一般市民や投資家の利益を保護することを目的としています。また、マネーロンダリング対策やテロ資金供与防止、情報開示、監査、適任者の選定など、包括的な規制が設けられています。さらに、ライセンスを取得した発行者のみがステーブルコインを販売でき、広告もライセンス取得者に限定されることで、詐欺防止にも寄与します。
この法律は、香港の仮想資産市場の発展を支える堅固な基盤を築くものと期待されています。

この新たな規制は、2025年内に施行される予定であり、香港の金融市場における透明性と信頼性の向上に寄与するとともに、デジタル経済の発展を促進する重要なステップとなるでしょう。
Source: Hong Kong Monetary Authority. All rights reserved.

進化する香港のタクシー:新制度で広がる快適な移動体験


香港政府は、的士(タクシー)業界のサービス向上と近代化を目指し、2025年に新たな「的士車隊制度(タクシーフリート制度)」を導入しました。この制度は、運輸署の監督の下、専門的な管理とテクノロジーを活用した車隊(フリート)運営を可能にし、乗客に質の高いサービスを提供することを目的としています。

制度の概要と背景
この制度は、個人経営が主流だった従来のタクシー業界に対し、より組織的で効率的な運営を促進するものです。2024年7月には、運輸署が15件の申請の中から5社を選定し、各社に300〜1,000台のタクシーを運営するライセンスを発行しました。これにより、合計約3,500台のタクシーが新たな制度の下で運行され、香港全体のタクシーの約20%を占めることになります。

サービスの特徴と革新
導入されたサービスには、以下のような特徴があります:

• 車両の多様化:EVタクシー、車椅子対応タクシー、高級タクシーなど、さまざまなニーズに対応する車両を導入。
• テクノロジーの活用:GPS、ドライブレコーダー、運転監視システムを搭載し、安全性とサービス品質を向上。
• 予約と支払いの利便性:専用アプリやウェブサイトを通じた予約サービスを提供し、電子決済にも対応。
• 顧客サービスの強化:カスタマーサポートホットラインや評価システムを導入し、乗客のフィードバックを積極的に収集。

特に、AIを活用したリアルタイム配車システムの導入により、最適な車両が迅速に手配され、利用者は料金を乗車前に確認・決済できるようになっています。

香港では、新たな的士車隊制度により、EVタクシーの導入や配車の効率化、サービス品質の向上が進んでいます。これにより、都市の交通インフラは持続可能性と利便性を兼ね備えた次世代型へと移行しつつあります。
Source: news.gov.hk.

再び活気づく香港観光―GWに新施設と自然体験が注目の的に


2025年5月1日から5日までの「労働節ゴールデンウィーク」期間中、香港は観光客の大幅な増加を記録し、新たな観光施設が注目を集めました。約110万人が香港を訪れ、前年同期比で22%の増加となりました。そのうち中国本土からの旅行者は約92万人で、全体の84%を占め、前年より20%増加しました。ホテルの平均稼働率も90%に達し、観光業の回復を示しています。

特に注目を集めたのが、オーシャンパーク(海洋公園)で一般公開されたパンダの赤ちゃんです。昨年誕生した双子のパンダには「加加(ガガ)」と「得得(ダッダッ)」という愛らしい名前がつけられ、家族連れや若い旅行者の間で大人気となり、SNSでも大きな話題となりました。

また、従来の観光スポットに加え、以下のエリアが新たな人気観光地として注目を集めました:

• 旧市街セントラル(Old Town Central):歴史的建築とモダンなカフェが共存する、散策にぴったりのエリア。
• 油麻地(Yau Ma Tei):昔ながらの市場や劇場など、ローカル文化が色濃く残る地域。
• 堅尼地城(Kennedy Town):海辺の景観とトレンド感あふれるカフェ文化が融合する街。

さらに、離島やハイキングコースなど、都市と自然の両方を楽しめるアクティビティも人気で、多くの観光客がアウトドアを楽しみました。

香港政府は今後も観光インフラの整備や新たな観光資源の開発に力を入れており、文化、スポーツ、自然体験を組み合わせた新しい観光モデルの推進が期待されています。

この記事は役に立ちましたか?

HSBC香港やその他香港の銀行に関することでお困りのことがあれば、

下のお問い合わせボタンから、またはメールでお問い合わせください。

info@polestar-hk.com

お問い合わせはこちら