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2014年の香港経済


2014年の香港カウントダウン。過去最大規模の花火となりました。

 

明けまして、おめでとうございます。

 

さて、新年を迎えた香港ですが、皆様はどのようなお正月を過ごされましたでしょうか?

 

本日ブログ担当のヒロです。
2014年もすでに始まりましたが、香港ポストさんより”予測2014年の香港経済”をご紹介したいと思います。

 

GDP伸び率は3~4%
特区政府の発表では13年の域内総生産(GDP)伸び率は3%が見込まれており、14年はおおむねそれを上回る伸び率が予想されています。HSBCアジア太平洋地区顧問の梁兆基氏の見通しによると、14年の香港経済は安定した発展を維持するためGDP伸び率は13年と同水準かそれ以上の3~4%と予測されています。貿易は最悪だった昨年からは改善するものの、欧米の経済回復は依然緩慢であるため輸出伸び率は1桁とのこと(12月5日付『文匯報』)。

 

恒生銀行のリポート「香港経済脈搏」12月号ではGDP伸び率を3.6と予測です。昨年11月に発表した4%との予測を下方修正です。輸出伸び率も6%に改善すると予測しているが、11月に発表した7%からのこちらも下方修正。Qスタンダード・チャータード銀行の経済リポートでは、今年は世界経済が全面的かつ緩やかに改善するため香港のGDP伸び率は4%と予測。シティバンクは3.4%と予測です。

 

貿易動向
貿易動向については香港貿易発展局(HKTDC)が12月17日に見通しを発表。主要成熟市場の好転、中国の改革深化などから輸出総額は前年比5.5%増、輸出貨物量は同3.5%増に改善すると予測している。HKTDCの潘永才・世界市場首席エコノミストは「過去数年に比べて14年は主要先進国の安定が拡大する。QE3縮小で新興市場からの資金流出が懸念されているものの、これら新興国は依然商機があり、特に中国本土は引き続き香港の輸出をけん引する」とみており、中国の市場化促進などが香港企業に新たなチャンスをもたらすと指摘しています。

 

香港の株式市場
香港株式市場については、会計事務所アーンスト・アンド・ヤングが12月16日にリポートを発表。14年の香港でのIPOによる資金調達額は前年比11%増の1800億ドルで世界3位内に入り、新規上場は同4%増の100社を超えると予測。本土の地方銀行の上場や本土のデベロッパーによる裏口上場、地場企業の分離上場などによる恩恵を受けるとみている。

 

銀行・証券会社の多くも香港株式市場の見通しを楽観視しています。スタンダード・チャータード銀行はハンセン指数が2400~28000ポイント、ハンセンH株指数が12000~15000ポイントと予測。ただし住宅価格の下落が株価上昇の大きな妨げになると指摘です。

 

シティバンクは投資展望リポートでハンセン指数の目標値を25000ポイントに設定。最高で26500ポイントとみている。UBSのリポートではハンセン指数は26800~28000ポイントと予測。ゴールドマンサックスが26500ポイントなど、ハンセン指数は24000~26500ポイントまで上昇するとの予測が多い。12月半ばの水準から3~14%の上昇だそうです。

 

住宅価格は10~20%下落
不動産市場ではおおむね住宅価格のさらなる下落が予想されている。不動産代理・利嘉閣地産の廖偉強・総裁は12月10日、14年の住宅物件取引の登録数は約6万6000件(前年比26%増)に回復すると予測。ただし12年の8万3000件に比べると約20 %少ない。不動産市場の最悪の時期は過ぎたとみており、今年はデベロッパーが引き続き薄利多売戦略で新築物件を売り出し、中古物件も値下げ販売で取引量が増える。住宅価格については大暴落の可能性は小さいとみており5 %下落と予想している。

 

不動産代理・美聯物業の黄静怡・副会長は「政策が変わらない状況の下では住宅価格は下がりやすく上がりにくい」と述べたものの、下落幅はさほど大きくはなく、上半期に5~10%下落と予測。短期的には金利が低く中古物件オーナーにとって売り圧力は大きくないためだ。だが住宅の供給増加に加え、QE3縮小など外的要素が変化すれば中古は2,3年で20~30%下落するという可能性も示した。住宅物件の取引量については、デベロッパーが来年も積極的に売り出すため新築は今年の9000件から約20%増の1万1000件に増加。一方、中古は今年の約4万2000件から4万件以下に減少し、過去19年で最低になると予想(12月17日付『香港経済日報』『文匯報』)。

 

概ね2013年より、状況は上向き傾向が続くと予想されています。
更によくなれば…と祈りたいところです。

 

2014年も、ポールスターをよろしくお願いいたします。
皆様にとって、今年もよりよい一年でありますように…。

2014年1月6日