人民元の国際化は止まらず、その波に遅れないスタンダードチャータード銀行
水曜ブログ担当のみっちーです。最近は中国に行くことも多々ございます。
バブルが懸念される中国ですが、国内・外で使用されている人民元、動きは活発なようです。
中国国内の人民元による決済は、2013年7月現在で総額の14%を占め、
2015年には20%、2020年には28%と、現在の2倍になると見込まれています。
現在、世界貿易で最も多く使用されている通貨は米ドルで、ユーロ、英ポンド。
国際金融決済システムのSwiftが集計している外貨取引における人民元のシェアは、現在11番目ですが、2015年には上位の5通貨に、つまり、人民元が世界の“G5通貨”のひとつとして上記三通貨を追っかけてきています。
ちなみに、日本の貿易取引では、
輸出決済の50%が米ドル、38%が日本円、
輸入では72%が米ドル、22%が日本円で、依然として米ドルの使用が多いです。
弊社でもスタンダードチャータード銀行の口座開設のお手伝いをさせていただいておりますが、
スタンダードチャータード銀行では、企業向けに電子バンキングプラットフォーム「S2B」というものを提供しているようです。
独自のプラットフォームを経由することで、貿易に関する人民元決済はペーパーレスで行うことができます。日系企業も、送金・入金などが端末操作だけで簡便に実行できる手段として活用し、24時間利用可能で、効率化を図り、コスト減の面での期待も多いようです。
スタンダードチャータード銀行は、独自の人民元インデックスなどを持ってるのも特徴です。
この指標は、
(1)オフショア人民元預金の残高、
(2)為替取引における人民元の取扱高、
(3)決済に使われる人民元のボリューム、
(4)オフショアでの人民元建て債券の発行
などで構成しているとのことです。
スタンダードチャータード銀行は現在、中国国内(大陸部)に101支店を展開しています。
従業員数は、6000人10年前の、なんと20倍です。ノウハウを蓄積しているようです。
中国国内だけでなく、世界的にみて人民元業務へのニーズがこれからも高まります。
個人においても、ビジネスにおいても通貨分散の意識、信頼できる銀行口座の保有など波に遅れないようにしなければなりません。
個人・法人銀行口座開設に関して何なりとお問い合わせください。
Searchina 経済ニュース 人民元の国際化は今後ますます拡大…香港金融専門家カルメン・リン2013年10月22日 参照
2013年10月23日