今月の気になる香港経済ニュース【4月】
5月1日より非居住者も香港への入境が可能に
4月22日の香港政府の発表によると、5月1日より香港非居住者の海外からの入境が可能になります。
香港居住者同様に、香港入境前には、ワクチン接種、出発前48時間以内のPCR検査の陰性証明書、指定検疫ホテルの予約確認書、健康申告が必要となり、香港到着後は、PCR検査を行い、7日間の検疫ホテルでの強制隔離と検査が行われます。
また、5月初旬から、香港空港での待機時間の短縮と人の密集を避けるため、PCR検査時に抗原検査も行い、抗原検査で陰性となれば、検疫ホテルに移動が可能になり、PCR検査の結果はホテルで待つことになるようです(現在は、PCR検査で陰性結果後にホテルに移動)。
7日間の強制隔離があるため、観光で来る人は少ないと思われますが、ビジネスやどうしても香港に来ないといけない用事がある人は今が渡航のチャンスかもしれませんね。
香港行政長官選挙に警察出身の李家超氏が出馬
香港行政長官選挙が来月5月8日に行われます。4月4日に現行政長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)は立候補しないこをと表明しました。家庭に戻る時だと、42年の政治人生を終えます。
香港行政長官選挙は、1488名の選挙委員会の過半数以上の票の獲得が必要となります。
警察出身の李家超(ジョン・リー)氏が、既に過半数以上の選挙委員の推薦を得ており、他に立候補者もおらず、当選確実と見られています。
今年度は1万ドルの電子消費券を配布
昨年は5000香港ドルでしたが、今年度は1万ドルの電子マネーが支給されます。第一弾として、4月7日に5000香港ドルの配布が開始しました。前回同様「AlipayHK」「Tap & Go」「WeChat Pay HK」「Octopus」にて受取が可能です。オクトパスのみ、4000香港ドルと1000香港ドルの2回と分かれますが、オクトパスの上限が3000香港ドルのため、複数回に分けて受け取ることになります。
配布後の週末やイースターの連休は、多くのショッピングセンターが、買い物客で賑わいました。
3日間の全香港居民対象の抗原検査の結果は?
4月8日(金)~10日(月)の3日間、全香港居民を対象とした抗原検査が行われました。
事前に防疫セットが各家庭に配られました(内容物は、抗原検査器20個、KN95マスク20個、薬2箱)。毎日1回検査を行い、陽性の場合は、政府衛生署の陽性結果者申請サイトで24時間以内に申告する必要があります。
3日間の検査による陽性判明者は、3142人で、無症状の感染者が多くいるという結果でした。
今回は、強制ではなく任意の検査であり、検査をしなかった人が多くいると考えられており、実情を把握するのは難しいものとなりました。
4月21日からコロナ規制緩和
やっと規制緩和の流れとなりました。
レストラン
・店内飲食が夜10時まで
・テーブル人数4人までに
・従業員は、3日ごとに抗原検査
運動施設、ジム、エステ、マッサージ、テーマパークや映画館などの営業再開
収容人数は50%まで
バー、ビーチ、プールは引き続き閉鎖
集まりは2家族までの規定解除
公共場所での人数制限は4人まで
マスクは引き続き着用必須
学校も4月19日から段階的に対面授業の再開となります。
1月7日の開始から3か月以上、店内飲食18時までだったのか、22時までとなったのが、嬉しいことなのですが、以前と比べ6割程度の売り上げだろうと予測されています。個人的には香港で一番のお気に入りのレストランが2月に閉店してしまったのが大変残念な思いです。
某日本料理店の従業員は、3日ごとの検査キットの購入が自費なことを嘆いていました。
規制は緩和されても、コロナ感染症は終息していませんので、感染や拡散を防ぐため引き続き注意が必要です。