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『HSBC銀行の先行きはどこに?』HSBC EFG~HIJKLMN~♪

こんにちは、ポールスタースタッフです。

ちょっと今日はまじめに書いてみようと思います。

 

 

HSBC銀行の先行きはどこに?』 HSBC EFG~HIJKLMN~♪

 

 

 

HSBC銀行の口座開設サポートや、アフターサポートをしていく中で、気になるのが

HSBC銀行の先行きについてですね。

 

今日は真面目に書いてみてるので、ちょっと長いですけど、興味のある方はご覧ください。

 

 

HSBC銀行が中国ビジネスを将来的にどうみて、中国との距離をどのモノサシで測るのか、年内中には、方向が見えてくるようです。

 

HSBC銀行の歴史は1842年のアヘン戦争の時代から、

中国への経済侵略をしようとするイギリスの権利を主張する形で、

1965年に香港でHSBCが設立されて、19世紀くらいかな?

 

 

香港や上海に、あの手この手で中国ビジネスを拡大させた香港上海銀行が存在するのです。

 

 

Hは香港~、Sは上海で、Bはバンキングからの、Cはコーポレーションの略です。

 

 

しかし、現在はイギリスのロンドンに本社があります。

HSBC銀行は1997年に

「中国から香港を返せ~!」と言われ、

1992年にイギリスのミッドランド銀行を買収する形で香港を脱出したのです。

それが、香港からイギリスに本社が移転した経緯となります。

 

 

 

ところが最近騒がれているのが、本社をイギリスからまた動かそうというものですよね。

イギリスの金融規制強化を懸念し、本社をロンドンから海外に移す方針を決めこんで、

移転先を年内に選定すると今年6月に発表したんですよ。

 

いやいや、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アジアである香港に戻るか、上海を選ぶのか?

という「中国重視」になるのではないかい?という意見とか、

ニューヨークなど「中国離れ」都忘れとも受け取れる候補地もチラホラ・・・。

 

 

 

 

じゃあなぜ本社移転先が、香港か上海なのか? その理由とは?

 

 

その1つが「デリバティブ(金融派生商品)」なのです。

 

 

 

HSBC銀行は、今年7月頃から金利スワップなどのデリバティブ取引について、

なんと!!業務拠点をロンドンから香港に移し始めましましましまし~た!!

 

 

資金の調達・金融規制の面で香港の方が有利だと判断したようですね。

2008年のリーマン・ショックの後、欧米ではデリバティブ取引の規制がかなり強化されて自由度が低下しています。

リーマン・ショックで、サラリーマンショックです。。。

 

そして、HSBC銀行は今月、

中国国有の大手投資会社と投資銀行業務で提携したのです。

M&A(企業の合併・買収)を含む投資銀行業務で、中国本土の中では、

クレディ・スイスやドイツ銀行、米ゴールドマン・サックスなどが先にあるけれども、

HSBC銀行は香港資本が入っている金融機関を優遇する中国の制度を活用して、

いわば“香港系金融機関”の立場で先行他社より広範な業務免許を取得するもくろみがあるみたいです。

 

 

その一方、中国への警戒感も見え隠れしているので、もうわけがわかりませんね。。。

HSBC銀行は2012年から中国の景気指標として海外からも注視されている製造業の購買担当者指数(PMI)調査を今年7月に撤退したのです。

PMIは中国国家統計局も毎月発表しているけど、市場ではHSBC銀行の独自調査の数字に信頼感が置かれていたのにもかかわらず・・・。

 

 

8月以降は、PMI調査において、イギリスの調査会社がHSBC銀行の穴を埋めているけど、国家統計局よりも発表が早かった速報値の発表もやめたり、その他の数値の発表も、国家統計局の発表の後にずらしたりしています。

さらに、国家統計局の数値よりも厳し目に出ていた調査結果ですが、HSBC銀行の撤退後は急ピッチで“回復”を示す中国寄りの数字になっているのです。これはどういうことでしょう?

 

 

HSBC銀行が統計数字で中国当局から「生意気」と受け取られる姿勢を辞めたとの見方もありますけど、「HSBC銀行は中国の統計数字の信頼性や方向性に大きな疑念と失望を抱いた」と話されているみたいですね。

 

さらに、米ウォールストリート・ジャーナル紙は先月、HSBC幹部の話で、国際金融センターである香港の将来性について、中国返還後の「一国二制度」保障が終わる2047年が近づくにつれ、香港の高度な自治をめぐる懸念材料、すなわち中国政治リスクが増大するとHSBC役員会の判断が傾きつつあり、香港への本社移転に難色を示し始めたと報じています。

 

 

 

アヘン戦争以来、良くも悪くも中国とは切っても切れない関係なのです。

2016年からは、習近平指導部として初めて独自に経済計画をスタートさせる前に、

HSBC銀行が本社移転先をめぐってどのような決断を下すのでしょうか?

そしてどんな影響を与えるのでしょうか?

世界中からも熱い視線を浴びるHSBC銀行の存在です。

 


 

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2015年11月23日