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香港IPO(株式公開)世界2位に


香港証券取引所、国際金融都市である香港を支える大事な役割を果たしています。

こんにちは、本日のブログ担当のヒロです。今朝、香港の最低気温は8度まで下がりました。
本日、日本は祝日(天皇誕生日)ですが、香港は通常通りで、25・26日がクリスマス(聖誕節)とクリスマス翌日(聖誕節後)ということで、後日に2連休です。今日は、香港の市場も通常通りでやっています。

 

今日はの話題は、その香港の証券取引所のお話です。”お金”をいかに香港にもってきてそこで上場させるか、というところには柔軟性も持ち、合併して世界3位の大きさを誇る東京市場には強敵です

 

会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)は、今年の香港の新規株式公開(IPO)市場における調達額が約1600億HKドル(約2兆円)となり、ニューヨークの3400億HKドル相当に次ぐ世界2位になるとの見通しのニュースをご覧になったかたも多いかと思います。今回そのIPOが拡大した理由などを少しご紹介します。

 

ちなみに世界の取引所のランキングです。
世界証券取引所ランキング2013 世界取引所連盟調べ
(時価総額合計2013年5月末、株式売買額1-6月、上場企業数6月末)

 

順位 取引所 時価総額 株式売買額 上場企業数
1位 米国NYSEユーロネクスト 15.8 兆㌦ 6兆9195 億㌦ 2339社
2位 ナスダックOMX 5.2 兆㌦ 4兆7478 億㌦ 2581社
3位 日本取引所 4.2 兆㌦ 3兆4294 億㌦ 3423社
4位 ロンドン証券取引所 3.8 兆㌦ 1兆1417 億㌦ 2733社
5位 欧州NYSEユーロネクスト 3.0 兆㌦ 8328 億㌦ 1065社
6位 香港取引所 2.8 兆㌦ 6773 億㌦ 1567社
7位 上海取引所 2.6 兆㌦ 1兆7200 億㌦ 954社
8位 TMXグループ 2.0 兆㌦ 7450 億㌦ 3962社
9位 ドイツ取引所 1.6 兆㌦ 6729 億㌦ 731社
10位 深セン証券取引所 1.3 兆㌦ 1兆6837 億㌦ 1537社

 

なぜ香港のIPOが活発なのかということですが、中国の企業は主に香港で上場する場合、子会社を介して上場しています。中国本土企業が海外で上場する際の条件として、1.純資産4億元(約55億円)以上、 2.年間純利益6千万元以上 3.年間純利益6千万元以上のような事業規模が必要だったのですが、中国証券監督管理委員会は、中国本土企業が香港で上場するこの規制を2013年1月1日に取り払いました。

 

また、中国証券監督管理委員会(CSRC)は12年9月以来、上海、深センの両市場でIPOを承認せず14カ月に以上及ぶ中国国内でのIPO凍結により、香港市場へ流れることになったようです。中国国内で予定していた総額50億ドル(約5020億円)以上のIPOが香港市場に流れたと言われています。さらに、香港でIPOを計画している中国信達資産管理(…不良債権処理の大手)の調達約2、500億円で今年では最高の金額となっており、香港市場に流れる資金はさらに増えるといわれています。ブルームバーグの集計したデータによれば、この金額は今年の香港証券市場に上場した総額114億ドルのうち40%以上を占める。中国では700社以上がIPOの承認を待っているとされています。

 

香港証券取引所(HKEX)のメインボード上場企業数は2012年途中までで、1,342社(銘柄)で時価総額は19兆530億HK$(約196兆2500億円)にまでのぼっています。香港の市場は、メインボードとGEM市場に向けに分けられています。GEM市場は成長企業向け市場のことであり、NASDAQに相当していると想像していただけるとわかりやすいかと思います。

 

ブルームバーグが集計したところ、香港でのIPOによる資金調達額は2010年は約US30億ドルに達し世界第1位。ニューヨーク証券取引所を26%上回った。その後は低迷し、12年にはUS80億ドルにまで落ち込みましたが、今年はUS160億ドルにまで回復してきています。

 

香港では2010年以来、大型案件はなんと”0”!話題のアリババ集団のIPOよる資金調達額は約US130 億ドルと試算。アリババの案件は昨年5月に上場したフェイスブックの約160億ドルに匹敵する大型案件になりそうとのこと。アリババはIPO以降も支配権を維持できるような株式保有構造を認めるよう証券取引委員会に求めていましたが、9月に交渉決裂。米国でのIPO検討に変更。しかし、委員会はアリババの提示条件に対し態度を軟化させる兆候がみられていて、お堅いながらもお金の誘致には柔軟。香港証券取引委員会は10月30日、株式保有構造の協議を行うための準備に入っていると回答しています。

 

日本の会社も香港でにIPOするところもでてきていますが、中国関連で信用をあげたい、中国内で知名度を上げたい!ということになればおススメです。香港で上場そのプレゼンスはかなり良くなるとのことです

 

香港でのそういったご相談などもあればぜひポールスターまで!

2013年12月23日