HSBC香港 銀行ルールの変更 その2
香港の金融街にある、各銀行の本社ビル群。アジア最大の金融都市を支える象徴です。
本日、代打のヒロです。
先日からのHSBCのルール変更、多くの皆様からお問合せなどを頂いていまして、反響の大きさに驚いています。
さて、もう一度なぜ海外の銀行口座を多くの皆さんが開設されるのか、ここで再度見てみます。
1、通貨分散による、リスクヘッジ
2、世界中で使えるATMとインターネットバンキングにより管理が可能
3、非常に安い為替手数料
4、口座がマルチカレンシー(他の通貨に対応していて、その通貨で預金など可能)
5、日本の大手銀行より格付けが上
などなど、利点も多々あります。しかし、その一方不便な点もあり、多くの皆さんが四苦八苦されているということもあります(もちろん、使いこなしている方の一方で多くおられます)。住んでいる日本人は割と使いこなしてはいますが、致し方なく、郷に入れば郷に従え、という心境で対応しています。そういったことなので、銀行のルールの変更ですが、本当に頻繁でもあり、日本のお客様の範疇を越えていることもあり、ご理解いただくことが難しい面もあるようです。
個人の担当者で言うことが大きく異なっている場合も多く、コールセンターにかけても、また別のことを伝えてくる、ということも多々あります。そんなことがあり得るはずはない!と日本の方はお思いになるかもしれませんが、これがまた頻繁に起こります。香港でも優秀!といわれているHSBCのスタッフですらこのレベルです。お客様に対する視点、がそもそもあまりないなので、弊社などが間に入り、サポートをさせていただいているという形を取らせていただいています。
極端な例ですが、色々な内容などわからないのは、あなたの理解力がないから、というようなスタンスを取られたり…日本では少し考えられませんが、香港での契約はすべて自己責任、というところでもあり、書面上にサインして納得したということに関して、今頃何を言っているの?というような感じです。具体的な例でいうと、HSBCネットバンキングのサイト内の利用規約にリンクサイトという項目があります。HSBCがリンクをしておきながらですが、リンク先のサイトについての保障はHSBC側は一切しない、またその先の取引の推奨などすることはなく、あくまでも自己責任で、と書いてあったりします。これが、本来のHSBCのスタンスで、そもそも日本の銀行などのサービスを比較をすると、少し無理があります。
口座の開設について、スタッフと英語・中国語(広東語或は北京語)でコミュニケーションを取れなければならない、という内容について、さらに口座開設を必要とする”明確な根拠””理由”が必要となってきていることも情報として入ってきました。開設をするにあたり、例えば”香港で働いているので、給与の振込先として”などなぜ香港で、ということを聞かれ、そのポイントに対し、銀行員が納得の行く回答をしないと拒否される可能性もあるようです。英語ができるから自分で、と思っておられる方、様々な細かいルールは日本の銀行とも異なり、手数料などもマイナスになると日本では違法レベルに近いパーセンテージで罰金が科せられます。(通知なども申請しないとありません、またこれらサービスは有料であるなど…)このあたりも知識として持っていないと、あとで大変なこととなってしまいます。英語はできるけど、心配だ…という方は、詳しくは弊社までご相談ください。
HSBC以外の銀行のご相談もポールスターまで、どうぞ。
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またある日突然、コミュニケーションができなくても口座開設OK、なんて平気な顔して、HSBCの皆さん、電話とかで言ってくるんだと思いますが、いつのことやら…そうなった場合、今お持ちでない方は早めに動くということを覚えておいてください。
すでにお持ちの方は、早めの行動で得をされた、と思ってください!
今後はその口座の維持をしっかりしていただくようにお願いします。
2013年12月18日