海外銀行口座が凍結される主な原因

海外の銀行口座は、一定期間（銀行によって、通常12ヶ月〜24ヶ月）取引がないと、セキュリティの問題で口座が凍結されます。また口座凍結にも、取引がされていない期間に応じて、Inactive（凍結状態）, Dormant（休眠状態）と段階があります。

たとえばHSBC香港口座では、24ヶ月以上取引が行われなかった場合、口座が「Inactive（凍結状態）」として扱われ、一切、資金が動かせなくなってしまいます。

※ 参考までに、香港のスタンダードチャータード銀行、シティバンクは12ヶ月以上取引がない場合は、凍結されます。

口座凍結されるとどうなる？

• オンラインバンキング（モバイルアプリ）で口座残高が表示されない
• 口座間の資金移動や外貨両替ができない
• 香港内、海外送金が不可
• ATMでの現金引き出し不可
• 口座に残高があっても、自由に使えなくなる

口座が凍結されるので、当然、上記のような取引はすべてできなくなります。

一旦、銀行口座が凍結されてしまうと、解除手続きに時間も手間がかかるため、できるだけ早めの対応がおすすめします。

口座が凍結しているか確認する方法

海外銀行口座で次のような兆候があれば、凍結状態の可能性があります。

1. 残高表示が「Balance not available」になっている
2. 「22か月以上利用がない」という内容のSMSやメールを受け取っていた
3. 実際に2年以上、取引を行っていない
4. 銀行から英文のレターが届いている

疑わしい場合は、直接オンラインバンキング（モバイルバンキング）にログインするか、銀行に問い合わせてみてください。もし確認が難しい場合は、ぜひ当社まで気軽にご相談ください。

口座凍結を解除するには

1. 銀行への連絡・電話手続き
   • 国際電話や銀行窓口で手続きが必要となるケースが大半です。
   • 近年は電話やオンライン経由でも解除が可能になりつつありますが、英語や現地言語でのやり取りが必須となる場合が多いです。
2. 口座番号・登録情報の確認
   • 口座番号や登録済みの電話番号が分からない場合、手続きが止まってしまうため、事前にご確認ください。
   • 凍結解除後に、カードの再発行やパスワード再設定が必要となる場合もあります。

口座凍結を防ぐ方法

• 1年に、最低1回は取引を行うこと
  • • 普通預金から当座預金への資金移動、通貨両替、ATMでの出金など、いずれかを定期的に行うことを薦める記事を目にしますが、過去の事例からATMでの出金を定期的に行うことが推奨されます。

• 銀行からの連絡を見逃さない
  • • 事前に警告メールやSMSが届いた場合は、すぐに何らかの取引（できればATMでの引き出し）を行いましょう。ATMでの残高照会だけでは防げない点には要注意です。

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